TL・BL・乙女向けの作品を買おうとすると、たいてい2つの名前に行き当たります。「らぶカル」と「DLsite がるまに」です。
どちらも女性向けの作品を扱っていて、どちらも同じようなジャンルが並んでいる。では、何が違うのか。
この記事では、両社が公式に発表している情報だけを使って、この2つを並べます。確認日は2026年8月20日です。
先に結論(3行)
- らぶカルは「FANZA同人から独立した、女性向け専門の売り場」です。2025年3月3日にオープンしました
- DLsite がるまには「DLsiteの中にある女性向けの売り場」です。らぶカルより歴史が長く、扱う形式の幅が広い(ノベル・ドラマCD・乙女ゲーム・ASMRまで公式に挙げています)
- 「どちらが安いか」「どちらが多いか」は、この記事ではまだ答えられません。理由は後半に書きました
1. そもそも、2つは何が違うのか
いちばん大きな違いは、成り立ちです。
らぶカル ― FANZA同人から独立した売り場
らぶカルは、もともと「FANZA同人」の中にあったTL・乙女向け/BLのフロアが、独立してできたサービスです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社デジタルコマース |
| オープン日 | 2025年3月3日 |
| 成り立ち | 「FANZA同人」のTL/乙女向け・BLフロアが、らぶカルとして新しくオープン。元のフロア自体は2022年3月に新設されたもの |
| 公式の説明 | 「TL/乙女向け・BL作品に特化したダウンロード販売サービス」 |
出典: 株式会社デジタルコマース プレスリリース(2025年3月3日/2024年12月16日)・確認日2026-08-20
つまり「もともとあった売り場に、専用の入口と名前を付けたもの」と考えると分かりやすいです。ゼロから始まった新サービスではありません。
DLsite がるまに ― DLsiteの中の女性向け売り場
DLsite がるまには、同人作品の販売サイト「DLsite」の中にある、女性向けの売り場です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社エイシス |
| 公式の説明 | 「乙女向け・TL・BL ジャンルに特化した女性向けデジタルコンテンツ配信サービス」 |
| 扱う形式(公式の記載) | コミック・ノベル・ドラマCD・乙女ゲーム・ASMR・音声作品など |
| 歴史 | らぶカルより長いです。エイシスは2018年10月12日に「DLsite、女性向け売り場リニューアルのお知らせ」を発表しています |
出典: 株式会社エイシス プレスリリース(2026年7月27日)/エイシス公式ニュース(2018年10月12日)・確認日2026-08-20
⚠️ 2018年の発表については、タイトルと日付までは確認できましたが、本文はPDFが画像になっていて読み取れませんでした。「この日にリニューアルの発表があった」という事実だけをお伝えしています。がるまにという名称がこの日から使われているかどうかは、確認できていません。
2. 比較表 ― 公式発表から分かること
2026年8月20日時点で、公式の発表から確認できた項目だけを並べます。
| 比べるところ | らぶカル | DLsite がるまに |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社デジタルコマース | 株式会社エイシス |
| どこの中にあるか | FANZA同人から独立した売り場 | DLsiteの中の女性向け売り場 |
| サービスとして始まった日 | 2025年3月3日(フロア自体は2022年3月新設) | 2018年10月12日にリニューアル発表(詳細は上記の注記のとおり未確認あり) |
| 対象ジャンル | TL/乙女向け/BL | 乙女向け/TL/BL |
| 公式が挙げている作品の形式 | コミック・音声・PCゲームなど | コミック・ノベル・ドラマCD・乙女ゲーム・ASMR・音声作品など |
| 同人誌即売会への出展 | あり。COMITIA156・157/J.GARDEN58・59/コミックマーケット108 に出展 | あり。自社イベント「がるまにフェス!」を2026年8月2日に秋葉原UDXで開催(80を超えるサークルが参加予定と発表) |
出典: 各社プレスリリース(本文中にリンク)・確認日2026-08-20
この表から読み取れること
1つ目 ― 扱う形式の幅は、公式の書きぶりでは、がるまにのほうが広いです。
らぶカルは「コミック・音声・PCゲーム」、がるまには「コミック・ノベル・ドラマCD・乙女ゲーム・ASMR・音声作品」を挙げています。ノベル(小説)と乙女ゲームが名前として挙がっているのは、がるまにのほうだけでした。
⚠️ ただし、これは「公式がプレスリリースでどう書いたか」の違いです。らぶカルに小説が無い、という意味ではありません。実際の品揃えは、当サイトでは確認できていません(理由は4章)。
2つ目 ― どちらも、作り手との距離が近い売り場です。
らぶカルはCOMITIAやJ.GARDEN、コミックマーケットといった既存の即売会に出展しています。がるまには自分たちでイベントを開いています。アプローチは違いますが、どちらも「同人作品の売り場」であることを強く打ち出しています。
3. 「TL」「BL」「乙女向け」がそもそも分からない方へ
この記事は、ジャンルの言葉の意味は分かっている前提で書いています。
「TLとBLは何が違うのか」「乙女向けと女性向けは同じなのか」——この3つの言葉の違いは、別の記事で説明しています。そちらを先に読んでいただくと、この比較記事も読みやすくなります。
TL・BL・乙女向けは何が違うのか——言葉の意味と、売り場の分かれ方
4. 🚨 まだ分かっていないこと(正直に書きます)
この記事には、埋まっていない項目があります。隠さずに書きます。
4-1. 埋まった項目と、埋まっていない項目
| 比べたい項目 | 状態 | なぜ埋まっていないか |
|---|---|---|
| 作品数 | 両方とも確認できました(🚨ただし範囲がそろっていません) | らぶカル: TL/乙女向け 7,244タイトル/BL 11,040タイトル(作品一覧の表示・確認日2026-08-20)。がるまに: 乙女向け/TL 132,493件/BL 140,402件(いずれも同人・コミック・ドラマCD・ゲームを含む絞り込みの表示・確認日2026-08-21)。🚨この2つの数字は、そのまま比べられません。らぶカルの一覧は「TL/乙女向け同人」の表示で、がるまに側は同人・コミック・ドラマCD・ゲームを含みます。数えている範囲が同じかを、当サイトは確認できていません。「どちらが多い」と書かないのはこのためです。なおらぶカルはTLと乙女向けを1つのフロアとして扱っており、この2つは分かれていません |
| 料金・価格帯 | らぶカル=上限のみ/がるまに=上下とも確認できました | らぶカル TL/乙女向けの上限は、割引の付いていない価格で11,000円、割引中のものを含めると12,100円(50%OFF・9月7日まで)(価格順の一覧・確認日2026-08-20)。🚨下限は確認できていません。確認した日は「10円キャンペーン第二弾」(8月21日11:59まで)の期間中で、安い側は95〜99%OFFの価格が並んでいたためです。通常の下限はキャンペーン終了後に確認し直します。がるまには、乙女向け/TL が0円〜19,250円、BL が0円〜22,000円(価格順の一覧・確認日2026-08-21)。🚨同じ0円でも中身が違います。乙女向け/TL 側は期限の表示がない無料作品(WEBラジオ番組など)でしたが、BL 側は「今だけ無料」で、無料期間の終了日時が表示されていました。BLの0円は通常価格ではありません。上限側はいずれも複数作品をまとめたパック・総集編でした |
| ポイント制度と還元率 | がるまに=一部わかりました/らぶカル=分かりません | がるまに(viviONポイント)は1ポイント=1円で、1ポイントから支払いに使えます。有効期限は最終の購入または利用から1年で、1ポイントでも使えば全ポイントが1年延長されます。🚨還元率は一律ではありません——公式に「ポイント還元率が異なる作品が含まれている場合は、還元率の低い作品から差し引く」と書かれており、作品ごとに違います(「ポイントについて」の表示・確認日2026-08-20)。らぶカル側は未確認です(2025年3月のオープン時の還元施策は発表されていましたが、現在も同じ条件かは確認していません) |
| 使える支払い方法 | 両方とも確認できました | がるまには13種類(「お支払い方法一覧」の表示・確認日2026-08-20)――みんなの銀行・JCB・PayPay・atone・あと払い(ペイディ)・コンビニ・ネットバンク・BitCash・楽天Edy・FamiPay・d払い(ポイント購入)・WebMoney(ポイント購入)・モバイルPOSA(ポイント購入)。らぶカル(DMM)は、ヘルプの「支払い方法」に クレジットカード/PayPay/DMMポイント/DMMプリペイドカード/DMMポイントコード/ペイディ/メルペイ の項目が並んでいます(確認日2026-08-21)。登録できるカードのブランドは VISA・JCB・Diners Club(カード登録画面の表示・同日)。⚠️らぶカル側は「支払い方法の一覧」として掲げられた表ではなく、ヘルプの項目名から拾ったものです。そのため、がるまにの13種類と1対1で数を比べることはしません |
| 明細に何と表示されるか | らぶカル=確認できました/がるまに=分かりません | らぶカル(FANZA)は「DMM」または「DMM.com」と記載され、商品名は記載されません(VISA・JCB・DINERS/FANZAサービス全般。DMMヘルプの表・確認日2026-08-21)。⚠️公式に注意書きがあります=一部のサービス・カードブランドでは海外からの利用として記載される場合があり(例: DMM.COM利用国USA)、末尾に決済代行事業者の電話番号が付く場合、決済状況によって記載が変わる場合があります。がるまに側は未確認です |
| 会員数 | 両方とも公表を見つけられませんでした | 当サイトが確認した範囲では、両サービスとも会員数を公表していませんでした(確認日2026-08-21)。「探していない」のではなく「探したが公表が見つからなかった」という意味です。他社の発表数字や推計を持ってきて埋めることはしません |
4-2. どこまで確認したのか
この2つのサービスは、どちらも年齢確認のページを通らないと中を見られません。2026年8月20日、らぶカルについては作品一覧の画面で作品数と価格帯を確認しました。この記事の執筆時点では、確認したのは数字だけで、作品そのものは扱っていませんでした。DLsite がるまにについては、まだ確認していません。
🚨片側だけ数字が入っていることを、どちらかが優れている根拠として読まないでください。らぶカルの数字が出ているのは、単に先に確認したからです。
当サイトは、確認できていない数字を書きません。「たぶんこれくらい」「一般的には」で埋めた比較表は、読む人の判断を誤らせます。特に料金と作品数は、書き手が想像で書いてはいけない項目だと考えています。
確認でき次第、この記事に追記します。そのときは追記した日を必ず書きます。
当サイトの方針: 公式に公開されている情報を確認し、確認した日を記します。実際に視聴・購読した感想(レビュー)は書きません。分からないことは「分からない」と書きます。
5. では、いま何が言えるのか
料金も作品数も分からない状態で、それでも言えることを書きます。
言えること
| # | 言えること | 根拠 |
|---|---|---|
| 1 | どちらも、TL・BL・乙女向けを「専門」として扱っています | 両社とも公式の説明文でそう書いています。ついでに置いている売り場ではありません |
| 2 | がるまにのほうが、公式に挙げている形式の幅が広いです | 2章の表のとおり。ノベル・乙女ゲーム・ASMRが名前として挙がっています |
| 3 | らぶカルは、始まったばかりのサービスです | 2025年3月オープン。情報が少ないのは、単に新しいからという面があります |
| 4 | どちらも活動が止まっていません | 2026年に入ってからも、両社ともイベント出展や新しい発表を継続しています |
言えないこと
「どちらが安いか」「どちらが品揃えが多いか」「どちらがおすすめか」は、この記事では言いません。
その3つは、料金と作品数を確認しないと答えられない問いだからです。確認していないのに順位を付ければ、それは比較ではなく、ただの印象になります。
6. まとめ
- らぶカルは、FANZA同人から独立した、TL/乙女向け・BL専門の売り場。2025年3月3日オープンの新しいサービスです
- DLsite がるまには、DLsiteの中にある女性向けの売り場。歴史が長く、公式が挙げている作品の形式が幅広いのが特徴です
- 料金・作品数・支払い方法は、まだ確認できていません。確認でき次第、確認日つきで追記します
この記事は2026年8月20日時点の公式発表にもとづいています。サービスの内容は変わることがありますので、購入前にはご自身で公式ページをご確認ください。

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